九州大学大学院理学研究院物理学部門
磁性物理学研究室
M

Top研究概要メンバー研究室生活アクセスリンクEnglish

超伝導と電荷密度波

RPt2Si2R:希土類元素)はR = LaPrのときは100 K付近に電気抵抗の異常が観測されている(左図).この異常は電子がペアを作って動かなくなってしまう電荷密度波(CDW)が発生しているためではないかと考えられている.一方,R=La, Yの場合は1.4 Kくらいで超伝導を示す(左図).超伝導もCDW も電子-格子相互作用によるものと考えられるが,ふつうはCDWが消えるようなところで超伝導が発生するので,両者が共存するのは珍しい.そこで両者の関係を調べるため,東大物性研との共同研究で電子線回折や低温X線回折を行った.まずLaPt2Si2では120 K以下で(1/3 0 0)(2/3 0 0)の超格子反射が現れること(右図),しかも結晶が正方晶から斜方晶にひずむことを見出した.これらの結果は120 K以下でc面内にCDWが形成していることを強く示唆している.またこのCDW転移はR=Ndでも観測され,RPt2Si2の格子定数aと強く相関していることが明らかになった.一方,超伝導はR=Luの場合も確認されたが,CDWには直接の相関は見られなかった.これらの結果から,超伝導とCDWは別のSi-Pt層で起こっているのではないかと考えている.現在そのことを検証するための共同研究が進行している

参考文献

Charge Density Wave and Superconductivity of RPt2Si2 (R = Y, La, Nd, and Lu), Yutaro Nagano, Nobutaka Araoka, Akihiro Mitsuda, Hideki Yayama, Hirofumi Wada, Masaki Ichihara, Masahiko Isobe and Yutaka Ueda, J. Phys. Soc. Jpn. vol. 82 (2013) 064715 (5 pages).

 
Copyright © 2014 Physics of Magnetism Lab. All Righs Reserved.